住宅
2026-04-29
木床の研磨・塗装は在宅したままできる?|BONAダストフリーサンディングによる「居ながら施工」の条件と進め方
「床のくすみや傷が気になるけれど、家具を全部運び出したり、仮住まいに移ったりするのは現実的に難しい」。そう感じて、フローリングの再生をあきらめていませんか。在宅施工なら、住みながら床を再生できる場合があります。
実は、住みながら木床の研磨・塗装を進められる「在宅施工(居ながら施工)」という方法があります。BONA社のダストフリーサンディングシステムと低VOC水性仕上げ剤を使用すれば、生活を続けながら無垢フローリングを再生できる場合があります。この記事では、在宅施工の条件・進め方・費用・向き不向きを実務目線で解説します。
この記事でわかること
- 在宅したまま木床の研磨・塗装ができる仕組みと成立条件
- BONAダストフリーサンディングの粉塵の公表値
- ゾーニング方式による進め方と施工後の使用開始タイミング
- 在宅施工に向く床材・向かないケースの判断基準
- 在宅施工と仮住まい工法の総コスト比較
在宅施工とは|木床の研磨・塗装を住みながら進める「居ながら施工」

結論から言えば、木床の在宅施工は条件付きで可能です。BONA社のダストフリーサンディングシステムと低VOC水性仕上げ剤を使えば、家を空けず・家具を全て運び出さずに研磨・塗装を進められる場合があります。
木床の在宅施工とは、家を空けず・家具を全て移動させず、生活を続けながら木床の研磨・塗装を進める施工方法です。BONA社のダストフリーサンディングシステム(Bona日本代理店の公表値で、従来工法と比べて粉塵を90%以上抑制)と低VOC仕上げ剤を使うことで、在宅したまま作業を進められる場合があります。
在宅施工(居ながら施工)の定義と従来工法との違い
従来の床研磨・塗装工事は、施工エリアの家具をすべて運び出し、強い粉塵と塗料臭が発生するため、居住者が数日間家を空ける(仮住まいに移る)必要がありました。これに対して在宅施工は、部屋ごとに区切って順番に作業を進める「ゾーニング方式」を採用し、施工していない部屋で日常生活を継続できる点が特徴です。
そのため、家具一式の搬出も、ホテル・ウィークリーマンション等の手配も不要になります。施工エリアにある家具のみ隣の部屋に一時的に移動させるだけで作業が進むため、生活への影響を最小限に抑えられます。
張替えリフォーム・仮住まい工法との比較表
在宅施工・仮住まい工法・張替えリフォームの3つを、家具移動・居住可否・工期・廃材の観点で比較すると次のとおりです。
| 比較軸 | 在宅施工(フロアサンディング) | 仮住まい工法(フロアサンディング) | 張替えリフォーム |
|---|---|---|---|
| 家具移動 | 施工エリアの家具のみ隣室へ移動 | すべて搬出または別部屋へ集約 | すべて搬出が必要 |
| 居住可否 | 施工していない部屋で生活継続可 | 仮住まいに移る必要あり | 仮住まいに移る必要あり |
| 工期目安 | 1部屋あたり半日から1日 | 1日から数日(一括施工) | 数日から1週間以上 |
| 廃材 | ほぼゼロ | ほぼゼロ | 大量発生 |
| 仮住まい費用 | 不要 | 必要 | 必要 |
在宅施工の4つの利点
このように、在宅施工は仮住まい工法・張替えリフォームと比較して以下の利点があります。
- 仮住まい費用がかからない:ホテル・ウィークリーマンション等の宿泊費・引越費用が発生しない
- 家具搬出の手間がない:大型家具を運び出す必要がなく、養生も施工エリアに限定される
- 生活への影響が小さい:子ども・高齢者・在宅勤務など、家を空けにくい事情にも対応しやすい
- 廃材が出ない:既存のフローリングを活かす施工のため、産業廃棄物処理費用も不要
ただし、在宅施工はすべての床材・住環境で成立するわけではありません。後述する床材条件と居住者条件の両方を満たすことが前提となります。
在宅施工を可能にする技術|BONAダストフリーサンディングの仕組み

在宅施工が成立する理由は、研磨時の粉塵を吸引する集塵システムと、揮発性有機化合物(VOC)を抑えた水性仕上げ剤の2つの技術にあります。両者の組み合わせがなければ、生活空間で人が過ごしながらの施工は困難でした。
粉塵を回収する集塵システムの仕組み
BONA社のダストフリーサンディングシステムは、研磨機(サンダー)に高性能集塵機(BONA DCS70)を直結し、研磨と同時に発生する木粉を吸引する構造になっています。BONA日本代理店である株式会社オカベの公式情報によれば、空気中のホコリの99.996%を除去し、従来工法と比較して90%以上の粉塵を抑制できるとされています。
木粉塵の作業環境許容濃度は、日本では4mg/㎥、スウェーデンでは2mg/㎥が基準です。同社の公表値では、BONAシステムの粉塵発生量は0.1mg/㎥で、労働安全衛生法の事務所衛生基準規則の値も大きく下回るとされています(粉塵がゼロになるわけではありません)。詳細は株式会社オカベ公式サイトのダストフリーサンディング解説ページでも確認できます。
低VOC水性仕上げ剤(GREENGUARD GOLD認証)
仕上げ塗装に使用するBONA水性仕上げ剤は、米国UL Solutionsが認定するGREENGUARD GOLD認証を取得しています。これは室内空気質に配慮した製品であることを第三者機関が確認した認証で、学校・医療施設での使用を想定した基準です。
また、水性仕上げ剤は速乾性で揮発性有機化合物(VOC)の放散を抑えており、施工中の臭気を抑えやすくなります(当社が使用するBonaトラフィックGOは、輸入元のカタログでVOC 3%未満)。施工エリアへの立ち入りを避け、施工範囲を区切れる場合は、在宅したまま作業を進められることがあります。
従来工法との粉塵量・臭気の違い(数値比較表)
BONAダストフリーサンディングと従来工法を比較すると、粉塵量・臭気・養生範囲の点で明確な差があります。
| 比較項目 | BONAダストフリーサンディング | 従来のサンディング工法 |
|---|---|---|
| 空気中粉塵の集塵率 | 99.996%(Bona日本代理店の公表値) | 集塵機能なしまたは限定的 |
| 従来比の粉塵抑制率 | 90%以上(同) | 基準 |
| 木粉塵濃度 | 0.1mg/㎥(同) | 公表された数値なし(研磨時に多くの粉塵が発生) |
| 仕上げ剤のVOC | 低VOC(GREENGUARD GOLD認証) | 溶剤系で高VOCの場合あり |
| 養生範囲 | 施工エリアと隣接箇所のみ | 家全体への養生が必要な場合あり |
つまり、技術的な裏付けがあるからこそ「在宅施工」という選択肢が成立します。逆に、これらの技術を使わずに在宅施工を行うと、粉塵や臭気が室内に広がりやすくなります。
在宅施工の進め方|ゾーニング方式と日程の組み立て方

在宅施工の進め方の基本は、家全体を一度に施工するのではなく、部屋単位で区切って順番に施工する「ゾーニング方式」です。この方式により、施工していない部屋で日常生活を継続しながら作業を進められます。
ゾーニング方式(部屋単位の段階施工)の具体的な進め方
ゾーニング方式は、たとえば次のような流れで進行します。
- 事前ヒアリング:家族構成・生活動線・家具配置を確認し、施工順序を決定
- 1日目:リビング施工 リビングの家具を隣室(寝室)へ一時移動し、リビングのみ研磨・塗装。施工中は寝室・キッチンで生活
- 2日目:寝室施工 リビングの仕上げ剤が乾燥したら家具を戻し、今度は寝室の家具をリビングへ移動して寝室を施工
- 3日目:廊下・洗面所施工 最後に短時間で完了する廊下・洗面所などを施工し全工程終了
このように、常に1部屋を「生活エリア」として確保しながら順番に施工することで、家全体を一度に止める必要がなくなります。施工範囲・日数は床面積・床材状態によって変動するため、現地調査時に日程を提案します。
施工当日のスケジュール例(半日から1日完了パターン)
1部屋(10畳前後)の施工当日のスケジュールは、次のような流れになります。
- 9:00 養生・家具移動:施工エリアの家具を隣室へ移動し、壁・建具を養生
- 10:00 段階研磨:粗削り→中仕上げ→仕上げの順で研磨。BONA集塵機で粉塵を吸引
- 13:00 下地調整・清掃:研磨で発生した微細な粉塵を除去
- 14:00 仕上げ塗装1回目:水性ウレタンまたはオイル仕上げを塗布
- 16:00 乾燥・2回目塗装:1回目が乾燥した後、2回目を塗布して終了
ただし、床材の状態(既存塗膜の厚さ・傷の深さ)によって工程時間は前後します。複雑なケースでは1部屋あたり丸1日を要することもあります。
施工後の使用開始タイミング(仕上げ剤の乾燥の目安)
施工後の使用開始時期は仕上げ剤の種類によって異なりますが、BONA水性仕上げ剤の場合の一般的な目安は次のとおりです。
- 軽歩行:施工後8時間が目安
- 重歩行:施工後24時間が目安(家具を戻す時期は施工時にご案内します)
- 完全硬化:5日間が目安(フロアマット・ラグは完全硬化の後に)
なお、これらは目安であり、仕上げ剤の種類・室温・湿度によって前後します。詳しい時間は施工時に担当スタッフから個別にご案内します。
家具・荷物の移動範囲とご家族の生活動線の確保
在宅施工では、施工エリアの家具を一時的に隣室へ移動させる必要があります。当社では、お客様で移動が困難な大型家具は、別途費用にて当社スタッフによる移動対応も可能です。事前ヒアリング時に、家族の生活動線(寝室・キッチン・トイレへの動線)が確保されるよう施工順序を組み立てます。
また、小さなお子様・高齢者・ペットがいるご家庭では、施工エリアへの立ち入りを避けるための簡易的な仕切り(パーテーション・養生シート)を設置することもあります。
在宅施工に向くケース・向かないケース|事前チェックリスト

在宅施工は便利な選択肢ですが、すべての住宅・床材で成立するわけではありません。判断基準は「床材条件」と「居住者条件」の2軸です。事前にチェックすることで施工後のミスマッチを防げます。
在宅施工で研磨できる床材・できない床材
フロアサンディング(床研磨)が可能な床材と、対象外の床材は次のとおりです。
| 床材種別 | 施工可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 無垢フローリング | ○ 可能 | 表面材が厚く、繰り返し研磨しやすい(回数は板厚と過去の研磨回数による) |
| 挽板フローリング(表面に厚めの天然木) | ○ 可能 | 事前の現地調査で厚みを確認 |
| 表面材が薄い挽板 | △ 要現地確認 | 厚みを確認して判断(台板が出るおそれがあれば研磨しない) |
| シートフローリング(木目プリント) | × 不可 | 研磨でシートが剥がれる |
| 突板フローリング(薄い化粧板) | △ 要現地確認 | 表面材が薄いため、厚みを確認して判断 |
| クッションフロア・タイル等 | × 不可 | 非木質系のため対象外 |
つまり、対応する床材は、主に無垢フローリングと、表面材に厚みが残る挽板です(突板などは現地で確認します)。床材の種類が不明な場合は、床面全体・近接・小口(断面)の写真をお送りいただくと、現地調査前に目安をお伝えできます。
在宅施工に向く居住者の条件
在宅施工が向いているのは、次のような条件のご家庭です。
- 2部屋以上ある住宅で、生活エリアとして確保できる部屋がある
- 施工中、ご家族が施工エリアから離れて過ごせる場合
- 施工エリアへの立ち入りをコントロールできる(小さな子どもへの説明が可能等)
- 仕事・家族の事情で長期間家を空けにくい
- 仮住まい費用を抑えたい
在宅施工が難しい・通常施工をおすすめするケース
一方で、次のようなケースでは在宅施工ではなく仮住まい工法をおすすめする場合があります。お客様の快適性を優先するためです。
- 小さなお子様などが施工エリアから離れて過ごすのが難しい場合:BONA仕上げ剤は低VOCですが、施工中は施工エリアから離れていただくことをおすすめします
- ワンルーム・1Kなど生活エリアを確保できない間取り:ゾーニング方式が成立しない
- 家全体を一気に短期間で仕上げたい場合:仮住まい工法のほうが工期が短い
- 床材が3mm未満の挽板・突板・シートフローリング:そもそもフロアサンディングの対象外(張替えリフォームを検討)
- 床材の腐食・反り・浮き・沈みが進行している場合:研磨では解決しないため、下地補修や張替えが必要
施工可否を判断する事前チェックリスト
在宅施工が可能かどうか、ご自身で簡単に確認できるチェックリストです。
- □ 床材は無垢フローリング、または表面材に厚みが残る挽板である
- □ 床材に著しい腐食・反り・浮き・沈みがない
- □ 2部屋以上あり、施工していない部屋で生活を継続できる
- □ 施工中、ご家族が施工エリアから離れて過ごせる
- □ 施工エリアの家具を一時的に隣室へ移動できる(または当社の移動サービス利用が可能)
- □ 仕上げ剤の乾燥・硬化の目安(BonaトラフィックGOは完全硬化まで5日間)まで、家具の戻しや水拭きを控えられる
すべてに該当する場合は在宅施工に向いています。1つでも該当しない項目がある場合は、無料の現地調査で個別にご相談ください。
在宅施工の費用相場と仮住まい工法とのコスト比較

在宅施工の費用は仮住まい工法と基本的に同じです。さらに仮住まい費用が不要になる分、総コストではむしろ抑えられるケースが多いのが実態です。
研磨・仕上げの費用相場(1㎡あたりの目安)
フロアサンディング(床研磨)の一般的な費用相場は次のとおりです(当社の料金を示すものではありません。保証年数は耐用年数ではありません)。
| 項目 | 1㎡あたりの目安 |
|---|---|
| サンディング(研磨のみ) | 6,000円から8,000円 |
| 水性ウレタンコーティング(保証10年) | 2,000円から4,000円 |
| ガラスコーティング(保証20年) | 3,000円から6,000円 |
| セラミックガラスコーティング(保証30年) | 5,000円から8,000円 |
なお、価格は施工面積・床材の状態・地域により異なるため、正確な金額は現地調査・無料見積もりにてご確認いただけます。
仕上げ別の特徴と費用の違い(オイル・ウレタン・ハードワックスオイル)
仕上げ塗装の種類によって、費用と特徴が異なります。代表的な3種類の特徴をまとめます。
| 仕上げ種別 | 特徴 | 適した住宅 |
|---|---|---|
| 水性ウレタンコーティング | 硬い保護膜を形成。耐摩耗性・耐水性に優れ日常清掃しやすい | 子ども・ペットがいる家庭・廊下など歩行頻度の高い場所 |
| オイルフィニッシュ仕上げ | 木材内部に浸透。自然な風合い・触感が特徴。部分補修しやすい | 無垢の質感を活かしたい住宅・経年変化を楽しみたい方 |
| ハードワックスオイル仕上げ | 定期的なメンテナンスがしやすい。 |
仮住まい工法との総コスト比較(ホテル代・引越費用込み)
在宅施工と仮住まい工法を、施工費用以外も含めた総コストで比較すると次のような違いになります(仮住まい3日・4人家族の場合の試算例)。
| 費用項目 | 在宅施工 | 仮住まい工法 |
|---|---|---|
| 施工費用(30㎡・研磨+ウレタン仕上げ) | 約30万円から36万円 | 約30万円から36万円 |
| 仮住まい費用(ホテル3泊・4人) | 0円 | 約12万円から24万円 |
| 引越・荷物搬出費用 | 0円(大型家具の移動は別途費用で対応可) | 約5万円から15万円 |
| 合計目安 | 約30万円から36万円 | 約47万円から75万円 |
つまり、施工費用そのものは変わらなくても、仮住まいに伴う付随費用が在宅施工では発生しません。試算は一例で、実際の費用は条件によって変わります。
見積もりに含まれる項目と追加費用の可能性
見積もりには、主に次の項目が含まれます。
- 研磨工程(粗削り・中仕上げ・仕上げ)
- 下地調整・養生・清掃
- 選択された仕上げ塗装(ウレタン・オイル・各種コーティング)
- 施工後の使用方法のご案内
一方、次のような場合は別途費用が発生することがあります。すべて事前にご説明し、お客様の承諾をいただいたうえで対応します。
- 遠方出張費(施工エリアは要相談)
- 家具移動費(お客様での移動が困難な場合)
- 追加工事費(契約後に変更・追加が発生した場合)
- 銀行振込手数料(お客様負担)
📋 費用の詳細はお見積もりで確認できます
床材の写真をお送りいただくと、施工できるかと概算費用の目安をお伝えします(最終的な可否は現地調査で確認します)。現地調査・お見積もりは無料です。キャンセルは施工予約日の14日前までであれば無料です(利用規約による)。
実際の施工前後の変化は施工事例(ビフォーアフター写真)でご確認いただけます。
賃貸マンション・分譲マンションで在宅施工する際の注意点

マンションで在宅施工を行う場合、戸建てとは異なる確認事項があります。特に管理組合・大家さんへの事前確認、共用部の養生、作業時間帯の制約は事前に整理しておく必要があります。
管理組合・大家さんへの事前確認事項
分譲マンション・賃貸マンションともに、施工前に次の点を管理組合または大家さんに確認することをおすすめします。
- 専有部の内装変更に関する規約:研磨・塗装が「内装変更」に該当するかどうか
- 作業時間帯の制約:マンションによっては、平日の日中など作業時間が定められている
- 工事届出の提出:事前に工事届出書の提出が必要なマンションも多い
- 近隣住戸への挨拶:上下左右の住戸への事前案内を求められる場合がある
- 賃貸物件の場合:大家さん・管理会社の許可が必須。書面で許可を得ること
共用部養生・搬入経路・作業時間帯の制約
機材の搬入時に共用部(エントランス・エレベーター・廊下)を通る際は、共用部の養生が必要です。当社では、エレベーター内・共用廊下に専用養生材を設置し、共用部に傷をつけないよう配慮します。
また、作業時間帯の制約があるマンションでは、ゾーニング方式での施工日数を1日程度延ばすことで対応可能です。事前ヒアリング時に管理規約を確認し、日程を組み立てます。
原状回復義務との兼ね合い(賃貸物件の場合)
賃貸物件で在宅施工を行う場合、退去時の原状回復義務との関係を整理しておく必要があります。一般的に、床の傷・汚れがひどく次の入居者に貸し出せない状態を入居者負担で美しく修繕する場合、物件価値の向上として大家さんから歓迎されるケースもあります。
ただし、判断は契約内容と大家さんの方針によって異なります。賃貸契約書に「内装変更禁止」等の条項がある場合は特に注意が必要です。施工前に必ず大家さん・管理会社と十分に話し合い、書面で合意を得ておくことをおすすめします。
在宅施工の後のメンテナンス|日常のお手入れと再施工の考え方

施工後のメンテナンスは、日常のケアと数年単位の再メンテで構成されます。適切に行うことで、研磨・塗装した床の美しさを長期間維持できます。
日常のお手入れ方法(仕上げ別)
日常的なお手入れの基本は次のとおりです。
- 掃除機・フローリングワイパーでの乾拭き:毎日または数日に一度、ホコリ・髪の毛・小さなゴミを除去
- 固く絞った布での水拭き:食べこぼし等の汚れには、固く絞った布で対応。水分が多すぎると塗膜・木材に悪影響
- BONA専用クリーナーの使用:頑固な汚れには、仕上げ剤と相性のよい専用クリーナーを推奨
施工後にやってはいけないこと(ワックス禁止等)
施工後、次の行為は仕上げ剤の塗膜を傷めるため避けてください。これらは保証対象外の事由になることもあります。
- ワックスがけ:BONA仕上げ剤の上にワックスを塗ると、白濁・剥離・ムラが生じる
- 化学モップ・艶出し剤の使用:コーティングの密着性・性能を損なう
- 強酸性・強アルカリ性洗剤の使用:塗膜を侵す恐れがある
- 完全硬化前(BonaトラフィックGOの場合、輸入元のカタログで5日間が目安)の水拭き・重い家具の移動:塗膜が傷つく
再研磨・再コーティングの推奨周期
再研磨の周期は、使い方と仕上げによって異なります。コーティングのみの再施工であれば、保証期間(仕上げ剤による)に応じて検討することになります。なお、研磨できる回数は、板厚・表面材の厚み・過去の研磨回数によって異なるため、現地で確認します。
再施工の際も、条件が合えば在宅施工でご相談いただけます。詳しくはフロアサンディングサービスのページをご覧ください。
よくある質問(FAQ)

- Q. 木床の研磨・塗装は本当に住みながらできますか?
- 条件付きで可能です。BONA社のダストフリーサンディングと低VOC水性仕上げ剤を使用する場合、施工エリアへの立ち入りを避ければ在宅したまま施工を進められます。ただし、ワンルームなど生活エリアを確保できない間取り、ご家族が施工エリアから離れて過ごすのが難しい場合は、通常施工をおすすめします。
- Q. 施工中、粉塵はどのくらい抑えられますか?
- Bona日本代理店の公表値では、BONAダストフリーサンディングは空気中のホコリの99.996%を除去し、従来工法と比べて90%以上の粉塵を抑制するとされています。粉塵発生量は0.1mg/㎥で、事務所衛生基準規則の値も大きく下回るとされています(Bona日本代理店(株式会社オカベ)の解説)。粉塵がゼロになるわけではないため、施工エリアへの立ち入りはお控えください。
- Q. 家具は全部動かさないといけませんか?
- 部屋単位で区切るゾーニング方式なら、施工エリアの家具のみ一時的に隣室へ移動させて進められます。お客様での移動が困難な大型家具は、別途費用にて当社スタッフによる移動サービスもご用意しています。
- Q. 施工後はいつから歩けますか?
- 乾燥の目安は仕上げ剤と温度・湿度で変わります(BonaトラフィックGOの場合、輸入元のカタログでは軽歩行まで8時間、重歩行まで24時間、完全硬化まで5日間)。詳しくは施工時に担当スタッフからご案内します。
- Q. 在宅施工で仕上がりが落ちることはありませんか?
- 在宅施工でも、施工方法と使う機材(Bona社の機器)は通常の施工と同じです。施工範囲を区切って順番に進めるため、工程に合わせて日程を組みます。
- Q. 在宅施工が向かないケースはどんな場合ですか?
- 主に床材と居住者条件で判断します。シートフローリングの床材(突板は表面材の厚みを現地で確認)、ご家族が施工エリアから離れて過ごすのが難しい場合、ワンルームなど生活エリアを確保できない間取り、床材の腐食・反り・沈みが進行している場合などが該当します。
- Q. 費用は通常施工と変わりますか?
- 基本的に変わりません。研磨の一般的な相場は1㎡あたり6,000円から8,000円で、仕上げ塗装の費用は別途加算されます。仮住まい費用・引越費用がかからない分、総コストを抑えやすくなります。
- Q. 賃貸マンションでも在宅施工はできますか?
- 事前確認のうえ可能です。管理組合・大家さんへの事前確認、共用部養生、作業時間帯の制約を確認した上で施工計画を立てます。賃貸物件の場合は、大家さん・管理会社から書面で許可を得ておくことをおすすめします。
- Q. まず相談だけしてみたいのですが、費用はかかりますか?
- 現地調査・お見積もりは無料です。床材の写真をお送りいただくと、施工できるかの目安もお伝えします。キャンセルは施工予約日の14日前までであれば無料です(利用規約による)。まずはお気軽にご連絡ください。
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