フロアサンディングPRO

住宅

2026-03-26

フローリング研磨の粉塵対策とは?BONAダストフリーサンディングの仕組みと数値

「フローリングを研磨したら、部屋中が粉塵だらけになるのでは?」──そんな不安から、床の再生を先送りにしていませんか。子どもやペットがいるご家庭では特に、粉塵が気になるものです。フローリング研磨の粉塵は、機器と方法によって大きく抑えられます。この記事では、ダストフリーサンディングの仕組みと、代理店が公表している数値、研磨後に使う塗料の認証を解説します。

この記事でわかること

  • フローリング研磨で粉塵が発生する原因と従来工法の課題
  • DIYの集塵対策の限界とプロ施工との粉塵量の差
  • BONAダストフリーサンディングの仕組み(空気中のホコリの99.996%を除去するとされる公表値)
  • 研磨後に使う塗料の認証(VOC・GREENGUARD GOLD)
  • 研磨できる床材・できない床材の見分け方

フローリング研磨でなぜ粉塵が出るのか?基礎から理解する

フローリング研磨で大量の木粉塵が空気中に舞い上がっている従来工法の施工現場

木材を削る作業である以上、粉塵の発生はある程度避けられません。問題は「どれだけ抑えられるか」です。粉塵対策を正しく行うためには、まず発生のメカニズムを理解することが重要です。

フローリング研磨の粉塵対策として代表的なのが、集塵システムを研磨機と連動させ、発生した木粉塵をその場で吸引しながら作業する「ダストフリーサンディング」です(粉塵がゼロになるわけではありません)。従来の研磨と異なり、施工中の空気環境を大幅にクリーンな状態に保つことができます。

従来の研磨で粉塵が大量発生する仕組み

フローリングの研磨とは、研磨番手(削る粗さを表す研磨紙の目の細かさ)の異なるサンドペーパーを使い、床表面を段階的に削り取る作業です。フローリング表面を削る過程で、無数の木粉塵が発生します。

従来の研磨機には集塵機能が備わっていないか、あっても簡易的なものが多く、発生した粉塵の大部分が空気中に拡散していました。その結果、施工後には家具の隙間・壁・天井にまで木粉が積もり、徹底的な清掃作業が必要になるとともに、施工中は居住者が大量の粉塵を吸い込む環境に置かれていたのです。

日本における木粉塵の作業環境許容濃度は4mg/m³と定められています。しかし従来工法では、研磨作業中にこの基準を大幅に超える粉塵が発生するケースがあります。そのため、小さなお子様やペットがいるご家庭では、施工中の粉塵管理が特に重要な問題となります。

DIYのフローリング研磨で粉塵対策に限界がある理由

市販の集塵サンダーとBONA業務用ダストフリーシステムの粉塵回収性能を並べて比較した図

市販の集塵機能付きサンダーでも、業務用ダストフリーシステムと同等の粉塵回収精度は期待できません。DIYで対処できる範囲と、プロへの依頼が適切なケースを正直にお伝えします。

市販の集塵サンダーと業務用システムの粉塵量の差

ホームセンターで入手できる集塵機能付きオービタルサンダーやランダムサンダーには、一定の粉塵回収効果があります。しかし、以下の比較表のとおり、業務用のダストフリーシステムとは性能に大きな差があります。

比較軸 市販集塵サンダー(DIY) BONAダストフリーサンディング(業者の施工)
集塵性能 一部回収(大部分は室内に拡散) 空気中のホコリの99.996%を除去(Bona日本代理店の公表値)
粉塵濃度 許容濃度を超えるケースあり 0.1mg/m³(同。日本の許容濃度は4mg/m³)
養生の必要性 家具・家電を全て覆う必要あり 大規模な養生が大幅に軽減
施工後の清掃 全室の徹底清掃が必要 清掃の手間が大幅に軽減
施工中の在室 粉塵が多く難しい 施工エリアを区切れば可能な場合がある(施工エリアへの立ち入りは不可)
仕上がりの均一性 技術・機器次第でムラが出やすい 専用機器による段階研磨で均一な仕上がり

つまり、市販の集塵サンダーは「粉塵を完全に抑える」ものではなく、「ある程度減らす」ものと考えるのが正確です。また、無垢フローリング全体を均一に研磨するためには、壁際・隅部に対応できる専用機器も別途必要になります。

さらに、フローリング研磨では粗い番手から始め、徐々に細かい番手へと段階的に切り替える工程が欠かせません。この工程を誤ると、削りすぎによる床材の損傷や、研磨ムラが残るといった取り返しのつかない失敗につながります。したがって、広範囲のフローリング全体を均質に再生したい場合は、専門業者への依頼を検討する方が結果として安心・安全です。

フローリング研磨の粉塵を抑えるBONAダストフリーサンディング【数値で比較】

BONA DCS70集塵機に接続したダストフリーサンダーでフローリングを研磨する施工のイメージ

Bona日本代理店(株式会社オカベ)の公表値では、Bonaダストフリーサンディングシステムは、サンディング作業中の空気中のホコリの99.996%を除去し、従来の方法と比べて90%以上の粉塵を抑制するとされています(Bona日本代理店(株式会社オカベ)の解説)。粉塵がゼロになるわけではありません。この数値は一般的なオフィスや職場環境と同等の空気清浄度に相当します。

ダストフリーサンディングの仕組みと機器構成

BONAのダストフリーサンディングシステムは、研磨機と高性能集塵機を一体的に連動させた施工方式です。研磨と同時に粉塵を吸引するため、発生した木粉塵が空気中に拡散する前に回収されます。そのため、一般的な養生作業(家具・壁のビニール養生・仮囲いなど)を大幅に軽減することができます。

フロアサンディングPROでは、以下のBona社の機器を使用しています。

  • BONA ベルトUX:メインサンダー。塗装あり床材の粗掛けに対応
  • BONA フレキシサンド1.9:中掛け・仕上げの全工程で使用するバッファーサンダー
  • BONA コンビエッジ:壁際・隅部など細部の研磨に対応
  • BONA DCS70(集塵機):全機材と連動してリアルタイムで粉塵を吸引・回収

これらの機器が連動することで、研磨で発生した木粉塵は即座に集塵機に回収されます。Bona日本代理店の公表値では、BONAシステムを使用した場合の粉塵発生量は0.1mg/m³で、日本の木粉塵の作業環境許容濃度(4mg/m³)を大きく下回るとされています。なお、BONAダストフリーサンディングの詳細については、Bona日本代理店・株式会社オカベの公式サイトでも粉塵抑制効果の根拠データが公開されています。

養生を簡略化できる施工環境

ダストフリーサンディングの実用的なメリットのひとつが、大規模な養生を簡略化できる点です。従来の研磨では、家具・壁・家電をすべてビニールシートで覆い、隣接する部屋との境にも仮囲いを設置する必要がありました。

一方、BONAのシステムでは粉塵の拡散範囲が大幅に限定されるため、大掛かりな養生が大幅に軽減されます。その結果、施工後の清掃の負担も減ります。施工エリアを区切れば、施工中も建物内のほかの部屋で過ごせる場合があります(小さなお子様やご家族には、施工エリアから離れていただくことをおすすめします)。

フローリング研磨の粉塵対策とあわせて塗料の認証も確認する理由

GREENGUARD GOLD認証の低VOC水性フロア仕上げ剤を塗布するイメージ

フローリング研磨の粉塵対策とあわせて確認したいのが、研磨後に塗布する仕上げ剤の成分と認証です。塗料を選ぶときは、VOC(揮発性有機化合物)の含有量も確認しましょう。

VOC(揮発性有機化合物)とは、塗料・接着剤・溶剤などに含まれ、気化して室内空気中に放出される化学物質の総称です。VOCは塗料のにおいの原因にもなるため、含有量の少ない製品を選ぶと、施工中の室内環境に配慮できます。特に換気が十分でない部屋では注意が必要です。

フロアサンディングPROが使用するBONA社の水性仕上げ剤は、低VOC設計で有害物質の放散を大幅に抑えています。さらに、GREENGUARD GOLD認証(米国UL Solutions認定)を取得しており、化学物質の放散が少ないことを第三者機関が確認しています。GREENGUARD GOLDは、学校・医療施設での使用を想定した基準を満たす製品に付与される認証です。小さなお子様・ペットがいるご家庭での施工にも使用しています。

また、日本ハウスコーティング協会(JHCA)は、フロアコーティング剤の認証制度などを運営しています。株式会社M&MはJHCAの加盟店(No.003)です。

なお、研磨後の仕上げ方法は9種類から選択可能です。仕上げの種類・保証年数・費用の詳細はフロアコーティングのページでご確認いただけます。

フローリング研磨できる床材・できない床材【一覧】

研磨再生できる無垢床と、研磨できないシート床材の断面を並べた比較のイメージ

フローリング研磨の粉塵対策を考える前に、研磨できる床材かを確認します。フローリングの種類によって、研磨の可否は異なります。「研磨できると思っていたのに施工できなかった」というトラブルを防ぐため、事前に床材の種類を確認することが不可欠です。

床材の種類 施工可否 理由・条件
無垢フローリング(単層) ◎ 対応可 厚みがあり繰り返し研磨しやすい。回数は板厚と過去の研磨回数によって異なる(現地で確認)
挽板フローリング(表面に厚めの天然木) ○ 条件付き対応 現地調査で表面材の厚みを確認した上で施工可否を判断
突き板フローリング △ 要現地確認 表面材が薄いため、厚みと劣化の深さを確認して判断(下地に達するおそれがあれば研磨しない)
シートフローリング ✕ 施工不可 木目プリントのシートのため、研磨すると下地が露出する
クッションフロア・カーペット・タイル ✕ 施工不可 非木質系素材のため対象外
水濡れ・カビ・腐食が進んだ床材 ✕ 施工不可 構造的な損傷は研磨では解決できない。張り替えを推奨

フローリング研磨の前に確認する手順(粉塵対策を含む)

ご自宅のフローリングが研磨できるかどうか不明な場合は、以下の手順で確認できます。

  1. 床材の写真を撮影する(床面全体・床表面の近接・床の小口(断面)の3枚が目安)
  2. 床材情報を調べる(メーカー名・品番・厚みが記載された施工書類や住宅図面を確認)
  3. 写真と床材情報をお問い合わせフォームからお送りいただくと事前確認が可能
  4. 写真だけで判断が難しい場合は、現地調査を実施(現地調査・お見積もりは無料)

なお、床鳴り・沈み・反り・膨れなど構造・接着・素材に起因する問題は、研磨では解決できません。これらの状態が見られる場合は、研磨前に専門業者へ相談することをおすすめします。また、深い傷・床材内部まで浸透した黒ずみ・ペットの尿染みは、研磨後も完全には除去できない場合があります。実際の施工後の仕上がりは施工事例ページでご確認いただけます。

フローリング研磨の施工前後を比較したイメージ(左が傷・黒ずみのある状態、右が研磨後)

よくある質問

Q. フローリング研磨の粉塵を抑える方法はありますか?
はい、あります。フローリング研磨の粉塵は、Bonaダストフリーサンディングシステムで大きく抑えられます。Bona日本代理店(株式会社オカベ)の公表値では、同システムは空気中のホコリの99.996%を除去し、粉塵発生量は0.1mg/m³(日本の許容濃度は4mg/m³)とされています。粉塵がゼロになるわけではありません。
Q. フローリング研磨の施工中、家族は家にいられますか?
通常は可能です。BONAのダストフリーサンディングと低VOC水性塗料を使用するため、施工中も同じ建物内にいることができます。ただし施工エリアへの立ち入りはお控えください。施工中は、小さなお子様やご家族には施工エリアから離れていただくことをおすすめします。
Q. フローリング研磨の費用はいくらですか?
研磨のみで1㎡あたり6,000円~8,000円が目安です。研磨後の仕上げ(コーティング等)は別途1㎡あたり2,000円~10,000円程度かかります(仕上げ種別により異なります)。施工面積・床材の状態・地域によって変わりますので、まずは無料見積もりをご利用ください。
Q. 施工できないフローリングの種類はありますか?
あります。突き板フローリング・シートフローリング・クッションフロア・カーペット・タイルなどは施工できません。また、水濡れ・カビ・腐食が進んだ床材も対象外です。無垢フローリングと表面材3mm以上の挽板フローリングが主な施工対象です。
Q. 施工後すぐに床を使えますか?
軽歩行は施工後数時間から可能です。通常使用は24~48時間、家具設置は24~72時間が目安です。完全硬化(水拭き等)は施工後1週間程度かかります。詳細は施工完了時に担当スタッフからご案内します。
Q. 床研磨に使う塗料にはどんな認証がありますか?
BONA社の水性仕上げ剤は、GREENGUARD GOLD認証(米国UL Solutions)を取得しています。学校・医療施設での使用を想定した室内空気質の基準について、第三者機関が確認した認証です。低VOCの製品です(当社が使用するBonaトラフィックGOは、輸入元のカタログでVOC 3%未満)。

執筆/記事確認:フロアサンディングPRO事業部

株式会社M&Mは建設業許可(東京都知事 許可(般-6)第150596号)を持ち、ISO 9001:2015(認証範囲:フロアーコーティングの施工、ハウスコーティング剤の開発・販売)の品質管理体制で運営しています。JHCA加盟店No.003です。いずれも会社としての許可・認証で、研磨の仕上がりを証明するものではありません。

最終更新日:2026年9月17日

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